山の神に捧げられし供犠の娘、その末路・上

邪神の生贄にされた女の子が無事でいられるわけがない! 恐怖の触手陵辱人体改造! コズミックレイプで存在レイプ! 終身性奴隷化!


         1

 供犠は宮司によって山に連れていかれ、首をくくられて、その身を樹の下に埋められる。
 当代の宮司達は供犠を捧げ山の神を鎮める任を果たした。

 ……………………
 ………………………………………………

 ――永遠にも思える闇に身を任せて沈んでいた娘は目を開いた。

「…………」
 最初は、何がどうなったのかわからなかった。
 自分を神様に捧げるためにやってきた男が自分に縄をかけ――荒縄が首に食い込んで、喉が絞まり――首の骨の折れる間の僅かな、それでも永遠にも思える恐怖と苦痛――それ以降の記憶はない。
 そこで確かに自分が生きた十数年の人生は終わったのだと思った。
 死んだ筈だと思ったのに。

 ――生きて、いる……?

――――!?

 ぼう……と、洞穴の中にいるかのようにくぐもった反射音がする。
 闇に目が慣れてきた。目を凝らす。

「え…………」

 周囲には、肉色の何かが蠢いていた。巨大な生き物の腹の中にいるかのように濡れた粘膜のような肉壁に覆われていた。それは臓器が胎動するようにどくどくと動いている。

 ――お前は山の神を慰撫する供儀となる。

 脳内に主の言葉が思い起こされる。

 なら、これが――

「……っ……」
 息を呑んだ。
 肉壁の中に肉色の腕のような何かが這い回っていた。大きな蚯蚓(みみず)に似た触手が辺り一面にひしめき蠢めいていた。
「……!」
 娘が目覚めたのを察知してか触手が鎌首をもたげ――少女の元に殺到してきた。
「……っ……!」
 驚きと恐怖で娘は声も出せない。
「……あ……あぁ……」
 血塗られた赤い舌のような触手は少女の腕よりも太い触腕を伸ばし、娘の身体に這わせてくる。あっという間に四肢を絡め取られてしまう。
「うっ……ぅ……!」
 ――怖い……! 怖い……!
 娘は怯え、恐怖に身体を震わせることしかできない。
「あっ……!」
 娘が着ていた赤い鞠の柄の晴れ着。この時代の庶民が着るには高価な着物。飢えて死ぬだけの運命だった娘が供犠とならなければ一生着ることはなかっただろうもの。
 神様の捧げものである生贄の証。飾り立てられた供犠の証。
 その(しるし)に誘引されたように、触手は少女の身体に腕を伸ばしてくる。無数の触手が着物の襟や袖、裾から中に入り込んだ。
「あっ、あ…………!」
 いやいやというように首を振り逃れようとするも締め上げられた身体は僅かにしか動かせない。少女の白い肌を舐めるように触手腕が這っていく。蛞蝓(なめくじ)が這うように滑らかな少女の肌に粘液を塗り伸ばしていく。
「あっ……!?
 少女の脚が引っ張られて大きく開かされる。帯が解かれ、大きく乱される着物。すうっと空気が肌を撫でた。
「っ……!」
 少女は着物ゆえに肌着には襦袢を着けていた。だがそれだけだった。現代と違って胸や股ぐらを覆い隠す下着は着けていなかった。少女の厚みの薄い身体についたささやかな膨らみの乳房、その頂にある蕾のような乳首、そして毛も生えておらず未熟さの残る誰にも弄られたことのない女陰(ほと)が露わにされる。
――あ……あ……」
 恥ずかしさで取り乱す少女。だがそれ以上に別の恐怖が襲った。
 ――生贄として買われる前は花街に売られるかもしれないと思った。貧しい寒村、親に見捨てられた娘の行く場所などそう多くはない。だから人買いに買われていった娘達と同じように、春を(ひさ)ぎ、身体で糧を得る運命も一時は覚悟していた。
 だが実際には生贄として買われ、少女はそうした目的で使われることはなかった。だからこそ――そうなる可能性を失念していた自分に、今更そのように扱われるのと大差ない末路に少女は慄いた。
「あっ……いや……いや、あぁ……っ……!」
 髪を振り乱して抵抗する少女。触腕の拘束は緩まない。
 少女の裸の胸にべたりと触手が張り付いた。
「ひっ――い……!?
 もしかするとこのまま食べられるのかもしれないと、思って身を捩るも、僅かな動きでは振り落とせないほど胸に張り付いている。張り付いた触手の表面の柔らかさと芯に弾力のある感触に慄く。肌に生ぬるい体液が塗り込められて、生物が口を開けて捕食する時に唾液を分泌しているような生々しさがあり、それも恐怖を煽った。
「あ……っ、うあぁ……!?
 甘噛するように触手がもみもみと少女の控えめな乳房に刺激を与えてきた。少女の蕾のような乳首を食み、刺激を与えてくる。触手の口の中にびっしりと生えた柔らかく細かいブラシのような繊毛で粘液を擦り込みながら撫でてくるのがたまらなかった。未知の刺激。
「うっ……あ、あ……」
 刺激でぷくりと尖った乳首をさらに触手は吸引して引き伸ばしていった。血が集まり充血してさらに感度が良くなっていく。
「うっ――、あうぅ……!!
 怖くなってぎゅっと少女は目を閉じる。だがかえって明確に身体を嬲られる感触がわかってしまい、募る恐怖に身を震わせた。柔らかい口の中に乳首が喰まれて唇で甘噛し、時折ちゅうっと吸い付き、舌で舐め上げるような刺激。身体が熱くなり、びりりとした電流が走るような甘さがあった。
「あ、うぅ……ん……っ……!」
 性的な意図をもって身体を弄ばれるなど、未通女(おぼこ)である少女には初めての経験だった。この怪物は明らかにそういう意図で少女を犯しているように思えた。
「あ――っ……!?
 乳房を責めるものと同じような触手が今度は股間に張り付いた。少女自身、排泄や洗浄の時以外に触ったこともない場所。そこに無遠慮に吸い付かれて、胸に張り付いているのと同じような粘液塗れのブラシ状の柔らかな繊毛に舐め上げられる。
「あ……ああ……っ……!?
 甘い痺れが背筋に走る。女陰を構成する複雑な形のパーツのひとつひとつをなぞるように柔らかい触手の繊毛が舐め上げる。性器の周りの痴丘と大陰唇の肉を揉まれ、膣口を覆う小陰唇の形を浮き上がらせるように舌で舐めるように刺激してくる。尿道口や膣穴に入るかどうかの絶妙な具合で繊毛が舐め回してくる。人間がクンニリングスをするよりも遥かに的確な丁寧さで、女を落とすためだけの動きをする。
「はっ……あぁ……あ、あ……!」
 包皮に包まれたままのクリトリスを皮ごと舐められ揉み上げられて、甘い声を漏らした。
「うっ……あ……ぁ……っ……」
 陰核は女のペニスと称されるだけあって未開発であっても性感を感じやすい器官だ。むしろ生殖器官と排泄器官を兼ねているペニスと違って性的快感を感じるためだけの用途しかないといってもいい。その用途しかない器官の宿願を叶えられる。自慰も知らない少女にとっては強すぎる刺激と快感だった。
「あンっ……あうぅっ……!」
 とうとう陰核を覆っていた皮を剥かれて陰核亀頭が剥き出しになった。
 露出した赤い豆のような陰核亀頭を舐められる。
「ひあ……っ……!? ん、ンッ……!」
 強すぎる刺激に腰をくねらせて快楽を逃そうとするも身体ががっちり触手にホールドされて逃げることができない。僅かなら身体を動かすことはできたがそれでかえって自分でいいところに当てることを覚えてしまい快楽の虜となる。
「あぁ……うぅ、あ……っ……! あうっ……んあぁ……っ……あ……」
 敏感なクリの裏筋、同じように感じやすい肉びらまでもを粘液のたっぷりついた触手に丹念に愛撫され性感を開発される。むずむずと少女の中に尿意に似た衝動が湧いてくる。
「あっ…………!?
 細身の触手が尿道の中に入ってきた。膀胱内に侵入する。
 クリトリスと呼ばれる器官は大半が体内に埋もれている。表に出ているものはその全体の半分にも満たない。膀胱内から陰核に繋がる神経を刺激されて強制的に陰核を勃起させられた。
「ひっ――あっ……!?
 勃起させられたクリトリスを吸い上げられて、それをさらに揉み上げられ動かされ刺激を与えられる。無惨なまでに陰核が肥大化し、快楽神経が発達し感覚が鋭敏化する。さらに尿道に挿入された触手が抜き差しされ、膀胱内を刺激して尿意と性感を発達させてくるのだからどうしようもない。
「あっ――あぁ、あっ……!」
 肉触手に覆われて見えないが吸引された陰核は手指の第一関節ほどの大きさに肥大化していた。尿道を細い触手が抜き差しされ、断続的に尿意が襲うも排尿することはできず、尿意と性感を結び付けられ、高められていく。
「あっ……あぁ! はっ……あぁ、ああぁぁっ――!?
 一瞬息が止まった後、目の前が白くなる。身体が痙攣し、どくどくと心臓が早鐘を打った。
 絶頂を迎えると同時に尿道の触手が引き抜かれる。快楽と共に尿意の抑えが効かなくなり排尿される。膀胱内で触手の分泌液と尿の混ざった温かい液体が少女の股間から噴出した。
「あ、あぁっ――――!?
 恥ずかしい……そう思っても意思で止めることはできなかった。ちょろちょろと漏れ出た尿が股ぐらと尻を濡らした。

「あ――っ、はあっ……あ……あぁ……」
 全身で息をしながら身体を投げ出す少女。相変わらず足を開かされたまま、閉じることを許されない。
 発育不良で本来この齢ならば生え揃っている筈の陰毛も生えておらず未成熟だった少女の性器は今や粘膜を真っ赤に腫れ上がらせて肥やされ熟された女性器となってしまった。そして充血して肥大化した秘唇を伸びた触手に開かれて、興奮でヒクつく膣口の様子を丸見えにさせられてしまっているのだからたまらない。今この場に他の人間がいたならば少女は泣きながら羞恥に震えて、見ないでと懇願しただろう。
 愛液の涎を垂らしながら膣口がヒクヒクと何かを引き込むようにその口を開閉させているのがわかった。女の本能がその中に入るものを求めていた。恥ずかしい――なのに中を埋めてくれるものが入るのを望むことを止められない。少女の意思を身体が裏切ってそれを望んでしまっていた。

「ん――うっ……!?
 新たに出現した玉のような塊が連なった蓮根に似た形状の長い触手が股間に擦り付けられた。
 膣内に入ると思ったが、触手が狙いを定めたのは女性器ではなくその下――菊座のほうだった。
「ひ――!?
 後ろの穴に触手の先端を押し当てられ、狙いに気付いて反射的に肛門を引き締めるも、止まったのは一瞬だけで無駄な抵抗だった。
「あ、あぁ――!?
 よりにもよって膣穴ではなく排泄に使う穴に侵入してくる触手。
 纏う粘液に生物を酔わせる媚薬成分でも入っているのか痛みは殆どなかった。だが明確に身体の内側を這い上がっていく感触に、このまま内側から腹を食い破られるのではないかという恐怖が少女を襲った。先程味わった快楽の甘さは消えて、未知の恐怖が勝った。
 直腸の奥にある結腸を抉じ開けてさらに登っていく触手、柔軟なそれは複雑な形の腸内を行き――胃に到達し、さらに上へと上がっていく。
「ご、ぼっ……っ……!?
 迫り上がってきた粘液と共に口から触手の先端が吐き出された。胃液や、色んなものが入り混じった苦みと刺激があったが、もはや気にしていられなかった。
「おっ、ごっ、おぉっ……おえ゛え゛っ……!」
 喉を塞がれているがゆえにくぐもった声ながらも、壮絶な悲鳴を上げる。
 鼻がツンとして鼻水が垂れた。少女の見開かれた瞳から、涙がぼろぼろとこぼれ落ちた。
「げ゛っ……え゛、え゛……ええ……っ!!
 気道が塞がって呼吸もままならない。もはや陵辱による痛みよりも、窒息による命の危険を感じる。――ああ、でも、もう死んでいるからその心配はしなくていいのか。なら今続いているこの苦しみはなんなのだろう――視界がぼやけて意識が遠のいた途端、ずるずると触手が胃まで引っ込んだ。
「けほっ……げほっ……!」
 収まらない吐き気に喘ぎ、涙と涎を垂らしながら、ぜえぜえ、と息をする。どくどくと早鐘を打つ心臓に合わせて身体に走る苦痛が脳を支配する。
 ――昔、村の子供が蛙のお尻の穴に木の棒を突っ込む残酷な遊びをしているのを見たことがある。そんな風に子供が無邪気に小さな生き物を玩具にして遊んでいる様子を思わせた。
「おっ……! ご……っ!!
 再び――腹の中が蠢いて、食道を擦りながら喉奥から外へと飛び出す触手の先端。
「お゛っ……! お゛っあ゛……! あ゛……ッ!」
 体内を綺麗に上下に貫通した触手に中で前へ後ろへと引っ張りあいをされ、呼吸すらままならない。酸欠になった脳がふらついて失神しそうになれば、引っ込む。そして少女が僅かな間に呼吸を整えると再度口から触手が飛び出て抽送をする。それが幾度と繰り返される。
「お゛あ゛っ、がっ……お゛……っ! ごっ、ぼっ……え゛……っ!!
 まるで少女を楽器に見立ててその悲鳴を以て音楽でも奏でているかのようだった。闇の神へ捧げられた生贄による凄惨な賛美歌はしばらく続いた。
「え゛……あ゛…………あ……はあ……はっ、あぁ……」
 ようやく、少女の身体を用いての無邪気で邪悪な演奏は止んだ。
 だが――触手は未だに身体の奥深くに入り込んでいる。
「ひっ……」
 気付いた、この後に来るだろうものに少女が身構える暇もなく、それは行われた。
 ずるずると奥深くまで入り込んだ触手が尻穴より引き抜かれる。
「あっ――あ、あぁっ……ああああぁぁぁあああ……っ……!?
 ぼこぼこと蓮根状の触手が腸と結腸、肛門を容赦なく擦り刺激しながら引き抜かれていく。球状に連なった触手の細い部分と広がった部分によって肛門を強制的に開閉させられながら抜かれていく。それは排泄の快楽と共に通常の排泄よりも何倍も濃く長く時間を掛けて行われた。
「お、あっ……!! おあっ――あっ、あっあぁぁ――!?
 髪を振り乱して耐える少女の努力虚しく、先程の苛烈な責めの後の快楽は一層甘く、腸を媚薬漬けにされ内臓への刺激と排泄の快楽にあっという間に上り詰めてしまう。
「おっ、あ゛――あぁ、あぁっああああぁぁああああぁぁ……!!
 少女にとっては初のアナルアクメ。未だに刺激されっぱなしのクリトリスをピンと腫らし、緩みっぱなしの尿道からは尿が漏れた。直接刺激を与えられていない筈の膣も興奮で膣口が開閉して愛液を垂らしながらヒクついているのがわかった。
「あ……はぁ……ああ……あ……っ……」
 涙を流しながら、自分がよりによって不浄の穴で絶頂を迎えた事実に打ちのめされた。それでも甘い快楽の余韻はなおも続き、少女の身体と精神を蝕み続けた。

「あっ……っ……」
 饂飩程度の細い触手が膣口の中に入り込んだ。
 処女膜というものは完全に腟内を塞いでいるわけではなく、月経の時に出る経血を排出するために小さな隙間が開いている。処女膜を破らぬように僅かに空いた穴の中に入り込む、細い触手。それが奥まで到達する。
「……あっ、ああぁぁああ――!?
 それは遠慮容赦なく少女の子宮口を貫き、抉じ開けた。少女は処女膜を破られるよりも先に子宮口を貫通させられたのだ。子宮頸管を抉じ開けて子を育む揺り籠の中に侵入する触手。その先端から粘液が噴き出した。
「いっ、あ、ああぁ――!?
 粘液の媚薬毒により子宮が発情する。そして触手から伸びた針が子宮の奥の壁に刺さり、今度は直接粘膜に濃い媚薬毒が打ち込まれる。
「はっ、あっ、あぁあぁぁ……!?
 少女の肚が熱を持った。あまりにも激しい性感の高まりに一瞬呼吸を忘れて、腹と腰を突き出しがくがくと身体が揺れた。
 伸びた針の中から血管よりも細い微細な触手が伸びて胎内に根を張り巡らせた。何も感じない筈の子宮に性感を感じるためだけの疑似神経を植え付けられる。
「ひっ……ああぁあ……っ……!?
 媚薬毒を打ち込まれて熱を持った子宮壁を触手から伸びた繊毛状のブラシが撫でながら刺激して、植え付けた性感神経の発達と投与した媚薬毒の回りをよくした。
「あぁ……あ……ああ……!?
 そして細かった触手が子宮頚管内で膨らんでいく。バルーン挿入をするかのように子宮頸管内で膨らんでそこを開かせていく。
 女が子を産む時には赤子が通るほどに拡がる場所とはいえ通常は臨月に時間を掛けて拡張していく場所である。それを無理やり開けば激痛と苦しみしかない筈だった。
「はぁ……あ……! あンっ……んっ……!」
 だが媚薬毒漬けにされているがゆえに痛みはなかった。むしろ甘い快楽と共に拡げられていくのがわかった。そうなるほどまでに身体を作り変えられたという実感があった。子宮は犯され子宮頚管を拡げられながら嬉しそうしているのに対して、膣は足りない男根を求めて締め付けるような動きをする。子宮への甘やかな快楽と刺激とは反対の膣への物足りなさに気が狂いそうになる。淫蕩な処女の膣肉が疼いた。
 子宮頸管が男性器を易易と咥えられるほどの大きさに拡張されたのを見計らって、触手は元の細さに戻り、ずるりと処女膜の間を通って引き抜かれた。
「うっ、ふあぁっ――あ……!?
 少女の中にあったのは喪失感だった。自分のナカを埋めてくれていたものを失った、快楽を与えてくれるものが失くなったということへの心惜しさだった。それほどまでに少女の身体は作り変えられたのだ。
 そして――新たな触手の腕が伸びてきた。
 無数のイボが生えて複数の球状の膨らみを持つ肉色のそれは効率的に女性器を犯すために特化させたかのようなグロテスクな外観をしていた。
 それが股間に擦り付けられる。
「あ……あ…………」
 怖い――怖いと思わないといけないのに、それが膣内に入った時のことを想像してしまう。
 遠慮容赦なく入ってきたそれに処女膜を破られ、膣内を埋めてきたそれを熱く濡れた粘膜が絡んで嬉しそうに咥えて喜ぶ様を。無数のイボと出っ張りで余すことなく肉襞を引っ掻くように刺激され、ぼこぼことした膨らみに合わせて収縮するはしたない雌穴と化す自分の穴を――
 もう身体はそれが入ることを望んでしまっていた。熟成させられ飢えた雌穴がそれを膣内に迎え入れることを望んでしまっていた。
 ちゅっ……とキスをするように物欲しげに開いた膣口が押し当てられた触手の先端を自ら迎え入れていった。
 そして触手が中に押し入って来た。散々媚薬漬けにされ何度も達して解れていたためか、破瓜の痛みはなかった。
「あ、ああぁぁあぁ――っ……!?
 ようやく望んだ男性器の代わりの触手を咥えられて、喜ぶ少女の膣内。初めてでは痛みばかりで感じることが難しい筈の処女肉は何度も交合を積み重ねたベテランの性器のように易易とそれを咥えて、満たされなかった欲求不満を満たされた歓喜で打ち震える。ぼこぼこと膨らんだ男根に膣壁を拡げられ、無数のイボが肉襞を擦り上げた。ひと擦り目のうちに絶頂する。
「はうっ――あ、あああぁぁぁ……っ……!!
 びくびくと収縮し痙攣する膣肉。膣内に入った触手に媚びるようにぎゅうぎゅうと膣肉が収縮し、肉襞を絡めていく。涎のようにたっぷりと愛液を垂らして中の雄に絡めていきながら。
「あ――あぁ……あ……あぁぁ……」
 ――ひどく、気持ちがよかった。
 その感想こそが敗北の証だった。
 あまりの甘さに犯される恐怖は消え失せて、このまま何もかも委ねて気持ちよくなりたいという願望が少女の中に芽生える。――ダメなのに。化け物なのに。
「い……あぁ……あ……!?
 そして触手は子宮口を抉じ開けて、容赦なくその頭を子宮内へと押し込んでいった。
「お゛……っ、ご……!!
 子宮の最奥の壁に到達してもなおさらに押し上げる触手、胎内から押し上げられてぼこりと膨らむ少女の腹。暴力的な犯し方。だというのに堕とされた身体はもうその刺激さえも快楽だと変換してしまっていた。
「あ゛っ……あぁ、ふあ、あンっ……!」
 触手はピストン運動をし少女を犯してきた。雌を犯して孕ませにかかってくる雄の動きをする触手の確かな抽送。
「あっ――! はぁ……あっ、あンっ、んあ――っ……!」
 甘い声を漏らしながら、膣も子宮口も子宮壁も余すことなく刺激してくる雄を雌肉が味わい食らいついていく。ぐずぐずに蕩けた膣壁を擦られるたびに雌肉は痙攣しイッてしまう。背筋を反らし腰を突き出し、股ぐらから飛沫のような潮を吹いた。
「ひあ――あ゛っ……あぁぁあ――!!
 そして触手の瘤が膨らむ。それは遠慮容赦なく少女の子宮頸管を上下で挟んで返しのような形となった瘤が固定した。あろうことかその触手を咥えて嬉しげに収縮する子宮頸管。そこはもう男性器を楽しませるための器官に変えられてしまっていた。
「あひっ……!! ひっ――ああああぁぁ……っ……!?
 子宮口を塞がれて、漏れ出る隙間のない子袋の中に、吐精するように逞しい量の粘液が触手の先端から吐き出された。どぷどぷと注がれた粘液で膨らんでいく少女の肚。化け物の子でも孕ませて欲しいというように嬉しそうに意中の雄に射精させられたかの如く締め付けて搾精愛撫をする雌の本能。
「あ――はぁ……あ……っ……、あ、あぁ……っ……」
 ぶるぶると震えながらもどこかうっとりとした様子で注がれた粘液で膨らんで妊婦のようになった己の腹を見つめてしまう。精液よりも遥かに粘度の高く濃い媚薬入りの疑似精液は少女の子宮を歓喜で満たした。
「はあ――……あっ……ああ……っ……」
 ――完膚なきまでに汚され、堕落させられた。そう思った。

 だが――これがまだ序の口だったと少女が知るのはこれからだった。

 子宮口は返しのような触手の膨らみで固定されていた。その状態のまま引き抜こうとすればどうなるか――
 触手が少女の中から引き抜く動きをして――ずるずると少女の子宮が体外へと引きずり出されていった。
「う……あぁ――ああああっ……!?
 体外に飛び出した己の子宮を信じられないという目で少女は見る。だが走る肉体の快楽に呻き声を上げる。
 まるで勃起した男性器のようにぷらぷらと体外に飛び出た子宮肉を外から別の触手に手指で掴むように包まれてその上で擦られ悲鳴を上げる。同時に挿入されたままの触手がピストン運動を始める。内外からの子宮への同時責め。
「あっ……! ひあっ……おあっ、あ゛ぁあっ……!?
 快楽が脳を支配していた。人間相手ですらない異形の怪物の暴力的な愛のない行為に圧倒的快楽と服従心を植え付けられる。
 もう己の身体が、感覚が別の何かに変じてしまったことを理解した。
「あ――あぁ……あ……っ、あ……」
 引きずり出された子宮の中、卵管へと通じる穴の中に細身の触手の先端が入り込む。感覚のない卵管を押し拡げられた感触が他の臓器や筋肉を通じて伝わり身体を震わせた。
「うっ――あぅっ……くぅっ……!」
 子宮や卵巣は本来痛覚が通っていない。それは出産の苦痛を軽減させるためだが、それだけに己の性器に何がされているのかわからない、蠢く感触が、他の臓器を圧迫し押し上げて伝わる感触に恐怖が走った。
 触手が通い、拡張されていく卵管の中――とうとう奥まで、卵巣に触手が到達した。
「あっ――ああっ……!?
 口づけをするようにベッタリと卵巣に触手の先端が張り付き吸い付いてくる。そして触手から繊毛のような細い針が伸びて――卵巣を刺した。内部に直接媚薬毒を打ち込まれる。
「あ゛っ、……は――!?
 ドクン、と心臓が一瞬止まるほどの衝撃が身体を襲った。目が、裏返る。それほどまでの衝撃。かあっ、と腹の中が熱を発した。
「え゛っ……あ゛……っ!?
 痛覚などない筈の卵巣をあっという間に媚薬毒漬けにされ、さらに伸びてきた細い触手が内部に入り込んで疑似神経となり根を張り巡らせて、性感のみを感じる器官に卵巣を作り変えてしまう。生殖のためにある神聖な器官を下卑た快楽だけを感じ発情する器官に作り変えられてしまう。
「あ、ああ――!?
 突き出された少女の腹に外側から触手が二本、左右対称の位置にべたりと張り付いた。それは丁度卵巣のある位置だった。
「あひっ……!? ひあああぁぁあ……っ……!!
 外側から皮膚越しに卵巣を触手にぶるぶると震える振動で刺激される。内部からは張り付いた触手粘膜に咥えられて――ねっとりと舐められる。内外からの卵巣への刺激に堪らず悲鳴が上がった。
「ひっ……あっ、あぁああああぁぁっ……!」
 卵巣という雌の生物的な存在意義に関わるものを無残に舐め回され捏ね回される。いつ潰されてもおかしくない恐怖と、粘液に塗れた触手粘膜に愛撫される苛烈で異常な快楽。
「だっ、め……え……っ……!」
 かそけき声を出し身を捩る。こんなもので快楽を感じるのは異常だ。だというのに与えられる刺激は性的刺激そのもので――身体の内側を直接舌で舐められるかのような愛撫が気持ちがいい――もっとして欲しい――という衝動に身を任せて屈してしまう。人では到底為せない魔の快楽に屈してしまう。

「おっ……あっ……おぉ、お゛、ほぉっ……!!

 尻穴の中に入り込んだ触手が直腸の奥にある結腸を何度も抉じ開けては抜き、抉じ開けては抜き、排便欲求を刺激してそれを性的快楽に換えようとしてくる。腸壁を隔てて発情した子宮が刺激されて疼いた。

「ひっ――ひあ、ぴぎっ、ぴやああぁぁあ……っ!?

 耳奥へと入り込んだ細身の触手が電流を放ち、脳を震わせて刺激した。
 快楽中枢を刺激する電気パルスを直接脳へと送り込まれる。ひたすらに気持ちよさを引き出す電気信号にがくがくと身体が跳ねて、股間から飛沫のように潮を噴き出し、堪らず尿まで漏らした。

「あ゛っ、え゛っ、げえっ……! ご、おっ、おお、お゛……っ!!

 限界まで少女の口を開かせ極太の触手が喉奥を抉じ開けて入り込み食道まで穿った。僅かな隙間から胃液を吐きこぼしながら喉奥まで咥え込まされる。喉を犯されている間にも性器は犯され続け、喉の苦しみと窒息する息苦しさに性器刺激による性的快楽を結び付けられ、それが快感であると教え込まされる。そして低酸素になった脳とそこからの解放による血圧と酸素濃度の差によって生まれる危険な快楽で失禁しながらイキ続けた。

「ひっ、あ゛っ、あぁっ……!! ひゅっ、ひゅあ゛っ……! ひゅい゛あ゛あぁ、あああぁぁぁ――――!!

 体外へと引きずり出されてさらに裏返しにされた子宮、拡張された卵管さえも裏側に捲くり上げられ、その先にあるうずらの卵ほどの大きさの卵巣まで身体の外に引きずり出された。
 穴の空いた触手の口の中に喰まれるように卵巣を包み込まれて、内部に生えた無数の繊毛ブラシで舐められながら擦り上げられた。飴玉でも口に含んで舐めるような動きに、異常な快楽の攻勢に少女は正常な呼吸もできなくなるほどになりながら喘ぐ。
 正常な性行為でも正常な快楽でもない、異常な行為による異常な快楽を与えられながら少女は絶頂を迎えた。

 膣を陰核を子宮を卵巣を、乳首を喉奥を腸壁を耳鼻を弄られ、少女は達した。
 もはやイキっぱなしの白む視界――白目を剥きながら達し続ける。
 何度も意識が飛びながらも、次の瞬間には強すぎる刺激で強制的に叩き起こされる。脳が、心臓が悲鳴を上げた。
 普通の人間ならとうに狂い、イキ死んでいるだろう快楽の暴力――
 あの手この手で責め方を変えては少女の身体と感覚を作り変える触手。責め方が変わると合わせて少女の悲鳴の音程が変わり、その独唱は闇の中で鳴り響いた。
 強すぎる快楽を逃そうと、少女の身体が跳ねた。それでも逃れられない暴力的な快楽に脳が灼かれて壊れるほどの刺激を味わう。

 そうやって――何度も、何十回も、イキ狂いながらも終われない。

 そしてようやく――気付いた。
 自分はもう人ではないのだから死ねないし、死んで終われないということに。
 供犠となる運命を受け入れた時に、自分はこの神と呼ばれる化け物に自分の運命を明け渡したのだ。
 生だけではなく死後までも。魂を、存在を、明け渡したのだ。

 そしてここが神の元ならば、ここは死後であり――永遠にここに囚われるのであれば、もう生まれ変わることすらできないのだと。

 もう終われない――終わらない。

 永遠にも続くと思われた少女の存在へと対する陵辱――

 それが終わる頃には――少女はもう自分の名前を思い出せなくなっていた。


あとがき

問題作を書いたという自覚はある(二度目)
クトゥルフもののエロで触手は定番! 触手モノ=ハードというイメージゆえにこんなことになった。邪神の生贄にされた女の子が無事なままでいられるわけがないよね常識的に考えて!(二次エロ的な意味での常識)

writer : 2020-2023 ななシチュー / 転載禁止 Do not repost.